僕が一番最初に買ったライカ。 M8
そう、ここからすべてが始まった。
この頃はまだ、お金も無く・・・ というよりは、
自分がライカというフィロソフィーに、ここまで陶酔するとも思っていなかった。
初めてのライカはオールドレンズから

当時は、Summer L50mm F2を手に入れ、オールドレンズを楽しんでいた。
そう、最初からライカの、クラシカルな佇まいに惚れたのであって、描写は期待していなかった。
僕がLeica M8を買った年当時、日本製メーカーのフラッグシップは2,000万画素を超えていたし、その時代にあって1,000万画素のマニュアルフォーカスな旧式デジタルカメラに期待をしていなかったというのが正直なところである。
しかしながら、出てきたデータを見て、
これがライカか。
と驚愕したのを、いまでも鮮明に覚えている。
国産●ニー製のデジタルカメラと比べて、カタログスペック上の性能も、機能も劣っているし、ましてや、オールドレンズを装着しているライカにも関わらず。
Leica M8から得られた画は、非常に美しく、そして立体的で、絵画的な様相を帯びていたのである。
空気までも写るとはよく言ったものであるが、本当にその場にあるかのような立体感や奥行きを体感できる。国産メーカーの写真は、どこか人工的感じがしてしまうのだが、ライカにはそれがなかった。
今、現在のLeica M8

それから、約3年。
手元にライカが増えたものの、僕をライカの世界に導いたLeica M8は、いまでも大切に扱っている。
残された個体しかない、この初代デジタルライカを、これからも大切に使っていきたいと思う。

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