【レビュー】ハッセルブラッド 500Cを愛でる

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Hasselblad

 

こちらの記事では、中判フィルム ハッセルブラッド購入に至った理由を記したのだが、今回この記事では、僕が購入したハッセルブラッド 500C+プラナー 80mm F2.8の外観をチェックしていきたいと思う。

撮影は、ソニーNEX5Rで行った。

 

2020年末、中判フィルム「ハッセルブラッド500C」を購入した理由
ハッセルブラッドの中判フィルムカメラを購入した。今回はライカ...

 

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中判フィルム ハッセルブラッド 500Cとは

ライカに比べて、ハッセルブラッドのことを語るネットの記事や、ムック本は少ない。ハッセルブラッドの歴史は、1941年スウェーデンのヴィクター・ハッセルブラッドによって生み出された「HK-7」というカメラから始まった。その後、ヴィクターは1600F、1000Fと立て続けに民間用カメラを発表し、1957年には最高傑作と云われる「500C」を発売した。500Cは、1962年に宇宙飛行士ウォルター・シラーによって宇宙空間をも撮影し、宇宙でも動くカメラとして堅牢性を証明したとともに、その名声を世界に轟かせることになる。また、人類を月に輸送したアポロ計画でも用いられ、地球への帰還の際の重量を軽くするため、フィルムマガジンだけが持ち帰られ、レンズと本体は今でも月の表面に放置されているという。

 

(参考URL) https://www.hasselblad.com/ja-jp/inspiration/history/victor-hasselblad/

 

 

500Cを含むハッセルブラッドの6×6判カメラは「Vシステム」とよばれる。わかりにくいが、レンズキャップにもVのロゴが。(ちなみにレンズの形状でロゴが水平にならない仕様)。500Cは、1957〜1970年の間に76,700台が製造され後の「500C/M」へと繋がっていく。後継機種のMは、Modifyの意味。

 

現在はデジタル化とともにHシステムに移行、Vシステムは残念ながら製造中止となった。2021年現在も変わらないHasselbladのロゴが光る。ただし、現在のハッセルブラッドは中国のDJIに買収され、その傘下となっている。

 

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カールツァイス製の標準レンズ 「プラナー80mm F2.8」に始まり、プラナーに終わる。

ボディ本体は スウェーデン製だが、レンズはカールツァイスが製造しておりドイツ製である。

 

ハッセルブラッドの標準レンズと云われるPlanar 80mm F2.8。某中古カメラショップの店主によると、2020年末現在、ハッセルブラッドはこの標準レンズセットのみ人気で、その他のレンズ単位はあまり在庫が回転しないという。いくつかレンズも出ているが、ほとんど売値がつかず、店頭価格も2〜5万程度で取引されている。このプラナー80mmF2.8は、中古価格も10万円前後を維持している。当時100万円、今の貨幣価値で400〜500万円で取引されていたことを考えると、価格の急落が凄まじい。ただ、コロナ渦で海外のバイヤーが来ない今が底値だと思われる。

 

35mm換算で約50mmの標準画角となる。シャッター機構はレンズに搭載されているのが大きな特徴。絞り、ピント、シャッターをすべてレンズで担うことになる。セルフタイマーもレンズに内蔵されている。いつもライカの小型レンズばかり見ているせいもあって、ものすごく巨大に感じる。

 

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ライカとハッセルブラッド

まるで装甲車と、軽自動車のよう。ライカが小さいのか、中判カメラが大きいのか。どちらもか。

500Cは本体とレンズ込みで1.5kgある。一方のライカも、軽いかというとそうではなく、Summilux M50mm F1.4 ASPH.とM10-Pで、1kgをわずかに超える。

 

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中判フィルムのファインダー=最高

ハッセルブラッドのウェストレベルファインダー。これをを通じて見た世界は、左右が逆転して見える。

フレーミングとフォーカシングは慣れが必要。ただ、慣れれば早くなるようなものでもなさそう。どうしても無理だと思ったら、正像が見れるようになるファインダーを買おう。

 

ファインダーが逆転した世界を見ながらのフレーミング、ピント合わせ、光量を図ってのシャッタースピード、絞り・・

考えることはとても多い。この面倒くささこそが、写真機で写真を撮ること。である。

 

買って満足、使って感動。1枚1枚写真を撮ることについて向き合わせてくれる。それがハッセルブラッド。

 

 

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