Summaron L3.5cm F3.5前期型
35mmの焦点距離と、わずか130gという軽量さも相まって、スナップ用オールドレンズとして、現代ライカとの組み合わせも抜群に良いレンズです。
モノクロの評価が高いこの前期型のSummaronですが、独特のにじみと、絞ったときの素直さで、カラースナップとしても活躍をしてくれています。
まずは外観から




その見た目の特徴はまず「薄い」です。僕が所有している全レンズの中で、もっとも全長が短いです。
同じく薄いレンズとして、よく比較されるレンズにエルマー3.5cmがあります。エルマーの方が薄いのですが、個人的には見た目は、ズマロンの方が好み。
装着した姿
Summaron L3.5cm F3.5を、Leica M9に装着してみた姿がこちら。



惚れ惚れするほどかっこいいですね。
コンパクトさがお分かりいただけるのではないでしょうか。
f8固定のブレッソンスタイルで、スナップ撮影してきました。
被写界深度が深いので、街撮りのスナップスタイルでは、やっぱり35mmが便利。
35mm画角なので、フレーミングを気にせず撮れてしまうお手軽さと、レンズ自身の軽量さ。
適当にシャッターを押しても、ちゃんと写っています。ノーファインダーでパシパシ撮れるのでシャッターが進みます。機動性については、抜群。



圧倒的な軽さで、持っていても疲れにくい。首から下げて、街歩きするのにぴったり。ズマロンらしくモノクロです。
描写については、評判のとおり、階調の柔らかさがあります。


開放3.5で、夕暮れどきをスナップ

開放描写では、該当が滲みがでます。

街頭がポワポワになるオールドレンズらしい描写で、不思議な世界にいざなってくれます。


いかがでしたでしょうか。
Summaron L3.5cm F3.5。高騰が続く、オールドライカのなかでは、まだ比較的チャレンジしやすい部類のレンズだと思います。
コメント
上記レンズではありませんが、ニューズマロン35㎜f2・8を最近買いました。
ところで、中国の経済減速で、根こそぎ大陸に持って行かれたライカカメラやレンズは今後、日本
の業者に買い叩かれて戻ってくる可能性はありますか。
大陸ゆえ土埃がレンズ内に入ってオシャカになっているという噂もあります。