【ライカ】アポズミクロン50 vs ズミルックス50 描写チェック編

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アポズミクロン

 

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まずは、Summilux M50mm F1.4 ASPH.から

 

ズミルックスの絞り開放 F1.4

Summilux M50mm F1.4 ASPH. 絞り値F1.4

▲開放だと、右肩、シールドまでボケています。後述するApo-Summicron M50mm F2.0より明らかにふわふわやわらかい描写です。うーん、美しいボケです。

背後にあるレモンサワーの素は識別できません。周辺減光も見られます。

 

Summilux M50mm F1.4 ASPH. 絞り値F2.0

 

Summilux M50mm F1.4 ASPH. 絞り値F2.8

 

Summilux M50mm F1.4 ASPH. 絞り値F4

 

Summilux M50mm F1.4 ASPH. 絞り値F5.6

 

ズミルックス絞りF8

Summilux M50mm F1.4 ASPH. 絞り値F8

▲F8まで絞ると、レモンサワーもシルエットが見えてきました。

 

 

Summilux M50mm F1.4 ASPH. 絞り値F11 

 

Summilux M50mm F1.4 ASPH. 絞り値F16

 

 

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続いて本命。Apo-Summicron M50mm F2.0

アポズミクロン 開放 F2.0

Apo-Summicron M50mm F2.0 絞り値F2.0

▲開放からシャープです。

ボケ味はいかがでしょうか。ズミルックスよりも解像度が高いように見えます。

そして、ズミルックス同様、とてもきれいなボケ具合です。周辺減光は見られます。

 

 

Apo-Summicron M50mm F2.0 絞り値F2.8

 

Apo-Summicron M50mm F2.0 絞り値F4

 

Apo-Summicron M50mm F2.0 絞り値F5.6

 

アポズミクロンもF8まで絞ると、とてもシャープ

Apo-Summicron M50mm F2.0 絞り値F8

▲ガンダムはとてもシャープですが、背景にあるレモンサワーもくっきりしている気がします。

 

 

Apo-Summicron M50mm F2.0 絞り値F11

 

Apo-Summicron M50mm F2.0 絞り値F16

 

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続いて、拡大して詳細部分をチェックしていきます

F2.0の描画比較

F2.0 ←ズミルックス、 →アポズミクロン

 

絞り値F2.0のズミルックスと、アポズミクロンの比較です。

ズミルックスは絞り開放F1.4なので、F2.0ですと1段絞った状態です。アポズミクロンは絞り開放のF2.0です。ガンダムの頭部にぐっと拡大していくと、繊細さが違うことが見えてきました。特に、アンテナ(角)のシャープさが全然違います。

 

 

F2.0 ←ズミルックス、 →アポズミクロン

 

さらに拡大してみると、違いは明らかです。

ホワイトバランスと光源のケルビンは共通なので、アポズミクロンのほうが寒色よりです。現実に近いのはどちらかというと、アポズミクロンに軍配が上がります。

  

 

 

F2.0 ←ズミルックス、 →アポズミクロン

引きのショットはこちら。

同じF値ですが、ズミルックスのほうが背後のレモンサワーの素がボケてます。アポズミクロンのほうが手前のガンダム、奥のレモンサワーどちらも明るく・はっきり見えますね。そして、周辺減光もよりはっきり出ています。

この両者のレンズの思想の違いが見えてきた感じです。ズミルックスはボケ味で見せる。アポズミクロンは、中心部のシャープさと周辺減光で魅せる。アプローチ方法は異なるものの、味付けの違いで、主役を引き立てているように見えます。

 

 

 

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続いて、F2.8以降を比較

F2.8 ←ズミルックス、 →アポズミクロン

 

F4 ←ズミルックス、 →アポズミクロン

 

F8 ←ズミルックス、 →アポズミクロン

 

いかがでしょうか。

 

絞り値F8まで絞ると、ボケ味による両者の違いはほとんど見られなくなりました。

 

ですがなんとなく、アポズミクロンのほうが、彩度高めのように見えます。

白は白く。黒は黒く。脇の下あたりの階調グラデーションはなだらかに見えます。また、シールド部などエッジの光り方が、キリッと締まって見えないでしょうか。

 

つまり、被写体をはっきり・くっきり撮りたい場合は、アポズミクロンが実力を発揮しそうです。一方で、ズミルックスは、女性ポートレートでは柔らかい描写にて威力を発揮しそうです。

やはり、アポズミクロンは写実的、ズミルックスは絵画的、ということなんでしょうね。

 

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まとめ

どちらがいい、ということはない。

被写体で使い分けるのが正解。

 

なんとも、まとまらない「まとめ」になってしまいましたが、両者の描写は完全に好みだといえます。また、2倍の予算を投じてまで違いが見られるかというと、それも個々人のご判断になろうかと思います。

ズミルックスのほうが劣っているということはなく、十分にズミルックスも良い描写をしてくれます。

 

こうして比較してみて、私はこの2本のレンズを所有することに価値を感じましたので、しばらくは併用するような形でいこうと思います。

 

最後にF1.4とF2.0の開放同士の拡大。開放を前提に設計されているライカレンズということで、レンズ思想が異なることが、さらにお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

▲開放比較 ←F1.4ズミルックス、→F2.0アポズミクロン

次回、Apo-Summicron M50mm F2.0を使って、M10-Rと、Leica SLの描写比較をお届けしようと思います。

 

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