③ M10のボディ形状が好き
そして3つ目の理由ですが、純粋にM10シリーズのプロダクトデザインが一番好きなのです。
Leica M8,M9,M240と進化を続け、M10でついにフィルムのボディ厚と(ほぼ)同等になりました。
フィルム勢からは喚起だと思いますし、実際にこの厚みになれてしまうと、ほかのデジタルMライカが厚く感じます。
また、ボディ正面向かって右部に搭載されたフィルム巻き上げに扮したISOボタンもクール。
いままではボタンをポチポチ操作しなければ、ISOをいじれなかったところ、デザインと機能を高次元のレベルでまとめながら、しっかりとベースアップするという秀逸なプロダクトデザインになっています。この伝統と機能の両立には脱帽です。
Leica M11は、ベースプレートが無くなるという噂が濃厚になってきるようですが、やはり伝統的なM型を使う意義として、フィルム交換のようにバッテリー交換を楽しむ。という儀式があるわけでして。
スライド式のバッテリー交換は、QとかSLに任せておけば良いですよね。
番外編:保証期間切れ
とまあ、ここまで色々と述べたものの、実際にはここも大きな理由のひとつです(笑)。メーカーの保証期間の終了です。
このサイトやTwitterでも言っているように、やはりデジタルカメラは、家電です。
デジタルのライカは100万円を超える家電です。
長く使い続けることは素敵ですが、いつかは故障するわけでして。万が一の際、ライカの場合は多額の出費は避けられません。
そう考えると、メーカーやマップカメラの保証期間内で使うのが、精神的にも、そして経済的にも安心です。車は新車を1年ごとに買い替えるのが一番お得だ、というあの感覚に似ていますかね?
オイオイ、なんかずるくないか。というご指摘はごもっともだと思います。が、100万の高級カメラをポンポン買える高額納税者や、経費精算できる上場企業役員であるならまだしも、一般市民が安心してライカを使っていくためには、この方法論こそ最適解であることは事実だと思います。
毎日持ち歩いて使う主力ライカ(=M10)は、常に最新型を追い求め、万が一には保証で安心ということです。
また、誤解なきように補足しておきますと、Leica M9、M8は壊れるまで使い続けようと思っています。なぜならば、サブカメラであることと、中古購入金額がM10の半分以下だからです。100万円の破損と、経済的負荷=精神的ダメージが全然違います。
これらの中古ライカは、M10にはない魅力がたくさんある機種ですし、壊れるまで使って、たくさんの良い写真を撮っていきたいと思っています。
このように最新ライカは1~2年ごとに、新品へアップデートするのが、一番お得だと思います。マップカメラさん等の中古の場合にも、保証が切れるタイミングで、買い替えていくのが安心です。
まとめ
Leica M10-Rと、アポズミクロン50mmを導入し、ライカの最高峰を見た気がしています。
M10→ M10-P→ M10-Rと使ってきた身としては、赤バッジに戻るというジレンマは確かにありましたが、おそらくLeica M10-Pでは、アポズミクロン50mmのスペックを最大限に引き出せない。そのモヤモヤを抱えながら使うより、思い切ってリプレースしたほうが良いだろう!という読みで飛び込みました。
結果、それが当たってよかったです。最高の満足度です。
やはり目的は、ボディを愛でることではなく、写真を撮るためのカメラなので、使わないと意味がありません。
私の場合は、結果として写真欲が上がっています。赤バッジが気にならないくらい、いろんなポジティブ効果を生んでいます。
最後になりますが、これから日常を最高の形で切り取っていけると考えたら、それはとても素敵なことだと思います。
いつか買おうではなく、買うべきは「今」
そう思います。
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