ライカ雑記#6 デジタル時代のセンサーとは?

スポンサーリンク
BLOG
Leica M10-R+Summicron 35mm ASPH

よく、SNSやYouTube上でこんな声を耳にします。

「デジタルカメラのCMOSセンサーは、ソニー製なんだから、どのカメラを使ってもRAWデータは一緒」

これは半分正しくて、半分間違っているんじゃないかと。私はそう思います。

たとえば仮に、出てくる最終アウトプットとしての絵が同じだったとしても、そこの至るまでのアプローチや、プロセス。または撮影者自身が体感する原体験は、使うカメラによって全く異なります。

ライカを使うときと、RICOHのGR、iPhone を使うときでマインドセットが異なるように、フルサイズのソニー製センサーを積んだ異なるカメラ同士であっても、その感覚は共通だといえます。

そして、被写体とどう向き合うか。どういうタイミングで、どういう構図でシャッターを押すか。クリエイティブな思考の先に、最終的な「写真」が出来上がるのであって、アウトプットはその一部に過ぎません。

どういう表現をしたいかによって、チョイスするカメラも変わってきて然るべきなので、ソニー製センサーが一緒だからという理由だけで、すべてを語ることはできないと思います。

Leica M10-R+Summicron 35mm ASPH

フィルム時代のセンサーは、フィルム。

過去はセンサーという概念はなく、フィルムが同じであれば、どのカメラも同じセンサーというのが当たり前だったわけなので、もしかすると1周回って、その時代に戻ってきたのかもしれませんね。

コメント