【レビュー】バリオ・エルマリートSL 24-90mmの可変F値について検証

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VARIO-ELMARIT-SL 24-90mm

連日お送りしてます。VARIO-ELMARIT-SL f2.8-4/24-90mm ASPH.です。

 

今回は、購入を考えるにあたって、多くの方の懸念事項になっているであろう「可変F値」について検証したいと思います。

 

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開放F値可変とは?

開放F値可変は、ズームレンズの焦点距離に連動して開放F値が変化するレンズのことをいいます。

一般的に、エントリーモデルのレンズキットに同梱されるような安価なレンズがそれに相当します。上位のモデルでは開放F値が、f2.8とかf4とか固定のモデルが多く、大三元レンズとか小三元レンズと呼ばれたりもします。

ですので、ライカが出すような高級レンズが可変F値ということで発表当時から話題を呼びました。

 

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なぜ可変F値なのか?

では、なぜライカは人気のない可変F値でリリースしたのでしょう。気になりますね。

答えは簡単で、レンズの性能を余すことなく最大限発揮する為だそうです。

プロフォトグラファーの南雲さんが2B channel インタビューのなかで、ライカの方の声としてこのように答えています。

F値通しのレンズは、開放F値を固定するために、本当は明るくできる広角域を捨ててしまっている。ライカはレンズ設計を素直に生かしているから、F値が可変するんだ。だってズームをしたら暗くなるのは当たり前だろう。

 

この話を聞いて、VARIO-ELMARIT-SL f2.8-4/24-90mm ASPH.は、F値可変のズームレンズではなく、f4通しの小三元ズームに広角域f2.8がオマケで使えてラッキーなレンズ、と逆転の発想をしています。

  

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開放F値と、焦点距離の関係性をチェックします

  

いよいよ、VARIO-ELMARIT-SL f2.8-4/24-90mm ASPH.のF値を実際に検証してみます。

ズーミングしたときに、F値がどのように変化するかをみてみましょう。

VARIO-ELMARIT-SL f2.8-4/24-90mm ASPH.の名前通り、焦点距離は24〜90mmで、開放F値は2.8〜4で変化します。

つまり、開放f2.8で使えるのは、24mmだけということになります。

   

まずは24mmから

24mm

開放F値は、もちろんf2.8です。右下のサブディスプレイに「2.8」の文字を確認してください。これがF値です。

  

少しズーミングして28mm

28mm

このようにF値が2.9になりました。絞り開放にセットしてますので、これ以上明るくなることはありません。

広角域では、明るいレンズです。

  

次に35mmまでズームしてみましょう

35mm

標準域の35mmでは、F値3.2となりました。絞り値が一気に0.3変わりました。

 

50mmではどうでしょう

50mm

50mmのF値は3.6です。

このスペックは、エルマリートではなく、エルマーですね。そうか、VARIO-ELMARIT-SL f2.8-4/24-90mm ASPH.は、50mmエルマーを使ってると考えるとわかりやすい。

  

75mm

75mm

75mmでのF値は3.9。f4のゴールはすぐそこです。

  

望遠端90mm

90mm

90mmまでズームすると、スペックどおり、f4となりました。90mm f4ということは、まさにエルマーですね。

 

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まとめ

VARIO-ELMARIT-SL f2.8-4/24-90mm ASPH.のF値の目安は以下のとおりです。

  • 24mm f2.8
  • 28mm f2.9
  • 35mm f3.2
  • 50mm f3.6
  • 75mm f3.9
  • 90mm f4.0

もちろん、1mm単位で明るさは変化するので、こちらはあくまでも目安です。

発想を変えてみると、

  • エルマリート 24mm
  • エルマー 28mm
  • エルマー 35mm
  • エルマー 50mm
  • エルマー 75mm
  • エルマー 90mm

こんなラインナップが一本になったレンズです。こうしてみると、エルマリート(f2.8)として使えるのは焦点距離24mmだけなんですね。

F値こそ暗い部類のレンズですが、ライカの描写クオリティでズームできることはやっぱり便利です。

キレキレのライカ純正の標準ズームレンズ、おすすめですよ。

 

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