こんなマニアックな記事、だれが読むんだろうか笑
ここに訪れた貴方も相当な沼人であることでしょう。
ライカ沼のさらに奥に存在するというペイント沼。今回もLeica M4 ブラックペイントです。
ついに、先日、私の元にも、オリジナルブラックペイントのライカがやってきました。
969台製造されたとされている126万台の M4 ブラックペイントです。

数あるブラックペイント群の中では比較的手に入りやすいのがM4のブラックペイントです。
そう、いわゆるフツーのブラックペイントです。
普通と言いながら、昨今の世の中のライカ高騰によって、金額的には100万をゆうに超えてしまっていて、普通だけど普通じゃなくなったのが、このブラックペイントです。
状態が良い個体をに出会える機会も減っています。
M4 ブラックとは?
1967年~1975年に約9,000台製造されたとされるプロフェッショナルモデルが、M4のブラックモデルです。厳密には、「ペイント」と「クローム」が混在しており、地金の真鍮が露出する「ペイント」のほうが人気があり、中古相場も高い傾向にあります。
2023年の記事執筆時点で、中古相場でおよそ150〜200万円の価格になっていますが、私がライカを初めて購入した2015年頃。M4ブラックペイントの相場は、約40万円程度でした。
それでも、M6が10万円で買えた時代なので、当時からすると破格でした。
ちなみにネットで「M4ブラックペイント」と検索すると、このように当時の残り香がヒットしたりします。
M4ブラックペイント 128万台 ¥388,000

M4ブラックペイント 品番不明 ¥409,320(2016年時点)

M4-M ¥420,000

M4 ブラックペイント 122万台 ¥600,000

ほら、ね?
この数年で、何倍に上がったのでしょう。
ライカの相場が高騰しているのか?日本円が弱くなっているのか?
或いはその両方か。
世界的にヴィンテージへの注目が集まっていて、たぶん、この値段で買えるのも、おそらく最後でしょう。
いくらお金を詰んでも、モノが存在しなければ、手に入らないのが、ヴィンテージの世界。
そんな折、かなり状態の良いブラックペイントに巡り合えたのは、何かのご縁でしょう。
それもこれも、ある方のアドバイスのおかげだったりするのですが、やはりライカは人と人とを繋ぐアイテムだなぁと。思い切ってペイント沼に身を投じることにしました。
巡り合えたご縁に感謝です。

一生付き合えるライカに出会えた。
ライカ歴9年になりますが、まさか自分が、ヴィンテージ・ライカの類に手を出すことになるとは思いませんでした。
いま現在、複数のライカを所有していますが、私がコレクションしているしているのは、実用に耐えうるライカ。現行のデジタルを中心としたラインナップです。
昨今のフィルムの高騰もあり、フィルムカメラを新調するとは思っておらず、それは、とんでもない価格で高騰を続ける「ブラックペイント」なら尚更です。
しかし、フィルムカメラの良いところは、デジタルと違って修理ができるということ。
デジタルは残念ながらどこまでいっても家電であり、精密機器なのです。それはライカといえど同じで、いつかはパーツのストックが無くなり、サポートが切れ、修理ができなくなります。M8,M9がまさにそのような状況にあります。
一転フィルムライカは、その心配がなく、半永久的に使い続けることができます。まさに、一生の相棒です。
この先おそらく長いパートナーとなるライカなのであれば、多少無理しても手にしておくべき、そう思ったのです。

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