【保存版】ライカを初めて買う人向け。2023年おすすめの中古ライカの買い方ガイド

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ライカ全般
  • これからライカを始めたい。
  • でも、どの機種がおすすめか分からない。
  • まずは中古で。

今回は、そんな悩める方々のために、「Leicaのある生活がおすすめする、初めての中古ライカ買い方ガイド」と銘打ってお送りしたいと思います。

とはいえおすすめは、その人の予算と、既にお持ちのカメラ、写真歴、撮りたい写真によって、変わってきます。参考程度にご覧ください。

  

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まず大前提。ライカは本当に資産なのか?

ライカは資産だ。

売れるから、早いほうがいい。

 

思考停止させ、購買のあと押しをする、このような魔法のフレーズたち(笑)

ライカ欲しいひとなら、飛びついてしまいそうになります。

実際、私もこれで、何度ライカを買ったことか。

  

本当のところ、ライカは資産なのでしょうか?

 

結論からいうと、実際そんなことはない、というのが私の結論です。

  

言葉を付け加えると、

  1. 新品で買うと、値下がりは免れられない
  2. 一部のオールドレンズや、フィルムボディについては資産といえるものもある
  3. デジタルは、価値が高いが、資産とまでは言えない

です。

   

つまり、中古で買ったレンズやフィルムカメラのみ、うまくやると値上がり益を得られる場合もありますが、デジタルでは難しい。という感じです。資産は保有していると価値が上がっていくものだと、私は思いますので、デジタルで、この条件に当てはまるのは、中々に困難であるでしょう。

  

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なぜ、デジタルライカは、資産といえないのか?

理由はシンプルで、デジタルボディは、精密機械。

電化製品が数年で使えなくなるのと同じで、いくらライカといえども電子基板が使われているデジタルライカは、いつかは寿命を迎え、金属の箱になります。そうなったらジャンク品。熱狂的なコレクターに売れないことはないとは思いますが、ほぼ価値は無くなってしまいます。

   

では、実際のカメラ中古市場でどうなのか、例を見てみましょう。

  

例えば、2017年発売のライカM10は、新品価格916,000円でしたが、2023年4月現在、人気が上がっており中古価格が約880,000円です。「ほら、やっぱり。ほとんど価値が変わらないじゃないか」と思われるかもしれませんが、ここに落とし穴があります。

  

M10をマップカメラで売却した場合の買取価格は約450,000円。定価の半値になっているのが実態です。差額分は、マイナス40万円です。

日本製のカメラに比べると、下落幅は緩やかで、買取価格も高い水準を維持することができますが、売却時に新品価格を上回る、ということは、一部のレアモデルを除き、ほとんどないのです。

  

そして、もちろんこれには完動品という条件が伴います。

落とした。というのは論外ですが、通常使用しているだけでも、ピント精度の狂いや、センサーのドット欠け、ファインダーへのチリ混入、シャッター不調などなど、精密機器であるカメラは、さまざまなトラブルに見舞われます。毎日ただ使っているだけで、これらのリスクは高まっていくんです。

このようにデジタルを資産であると、言い切れないのが実態です。(買った金額の半値で売れれば、十分と捉えるか、足りないと捉えるかは人それぞれですが)

 

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では「M型」以外のライカはどうでしょう。

エントリーモデルとして人気のQシリーズの最新型「Q2」についていえば、新品825,000円。中古美品で598,000円。中古の買取価格は425,000円(いずれも2023年4月現在)です。

ちなみに1つ前のモデルである初代Qは、350,000円程度で販売されており、買取価格は、220,000円です。

差額分が、マイナス17万円のため、はじめてトライするには、M型よりも心理的・金銭的ハードルが低そうです。

 

SLシリーズについては、最も下落率が激しく、資産目当てで買うには最もおすすめできません。100万円近くした初代SLボディは、現在300,000円前後の販売価格で、買取価格もわずか200,000円です。スペックと価格のバランスで比べられてしまうミラーレス一眼市場では、他社に比べて性能面で割高なのと、「ライカはM型」という根強い価値観があるので、SLシリーズは値崩れが激しいです。

  

このように、はじめてライカを買う場合には、「資産だ」という魔法の言葉に惑わされず、冷静に品定めすることが大事になります。

  

  

さて、ここまで買い方の心構えの説明を頭に入れて頂いたうえで、予算別のLEICAおすすめラインナップをご紹介します。

   

予算幅は10~100万円でご紹介します。

  

  

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おすすめLEICAデジタルボディ

予算10万円

中古 Leica X1かX2(レンズ一体型)

予算がないけど、どうしてもライカが欲しい、という人向けになります。なんとレンズ一体型ですので、ボディを買うだけでレンズを用意する必要がありません。エルマリート28mm(換算36mm)がついて10万円で手に入ります。

D-LUXなどはPanasonicOEMライカなので、純正ライカを求めるなら唯一10万円以下で買えるライカになります。

センサーサイズこそAPS-Cですが、画づくりはライカそのものです。モノクロ写真モードに定評があります。もちろんM型ライカのサブとしてもおすすめです。

難点としては、流通在庫が少なく、目押しが必要なのと古い機種なので、状態もそれなりのものが多いことです。

フルサイズが欲しいなら、もう少し予算が必要です。

 

 

 

予算30万円

中古Leica Q(レンズ一体型)

現状、フルサイズで買えるライカの最安値がここでしょう。2015年発売の一つ前の初代Leica Qです。センサーサイズこそ2400万画素ですが、カメラはレンズ。Q2になっても設計が変わらなかった完成されたズミルックス28mm f1.7が付属しています。

ボディとレンズが組み合わさって、しかもLEICAブランドで約30万円。中途半端なカメラを買うより、幸せになります。見つけたら買いの一択でしょう。

初代Qはシグマのバッテリーが代用できますので、オプション価格も安く揃います。

難点としては、コンデジですので、レンズ交換ができないことですね。Qから入るといずれMが欲しくなります。

 

 

 

予算50万円

予算が50万円を超えてくると、ようやく現行を含むラインナップや、憧れのM型をご紹介できます。

中古Leica Q2(レンズ付き)

Qの次期モデル。手振れ補正と、防滴が欲しいなら、上位モデルがおすすめです。初代と同じくレンズ交換は不可。画素数が4700万画素にアップグレードしたので、クロップで75mmまで使えるようになりました。

新作Q3がそろそろ出ると噂されているので、もう少し待てば、さらに値段が下がるかも?

 

中古SL2-Sボディ

SLシリーズの現行モデル、SL2-Sです。レンズ交換式です。動画と暗所に強く、手振れ補正も付いた万能機です。

Lマウント・アライアンスにより、SIGMAやPanasonicのレンズを共用できるのも初期コストが抑えられて良いポイント。

難点としては、こちらもたぶんM型ライカが欲しくなることです(笑)

 

中古M typ240

いよいよ憧れのM型。M型ライカにこだわるなら、M(Typ240)がおすすめです。CMOSセンサー搭載のレンズ交換式。2013年の発売から10年経っておりますが、M型デジタルでは新しい部類ですので、状態が良いものがまだ手に入るのと、故障時の公式サポートも受けられます。憧れのMレンズとの相性も抜群です。

クラシックデジカメのM8やM9を探すのも良いですが、M240あたりが安心でしょう。この機種のみ唯一M型ライカで動画が使えます。そういう意味でもコスパはいいかもしれませんね。使いませんが。

 

 

予算70万円

中古M10

Leica M10
Leica X1 エルマリート36mm

もう少し予算を積むことができるのならば、M10シリーズをお薦めします。

M型デジタルの正当派、完成形です。フィルムライカとほぼ同等の厚みになったボディ、真鍮素材、裏蓋と、正当進化の完成形がこのM10シリーズです。最新モデルはM11ですが、M10シリーズの人気は根強く、M10に戻る人も続出しているとか。

人気沸騰につき、中古市場でも価格が高騰しています。

 

そして、70万円あれば、新品のLeica Q2や、SL2-Sも射程範囲になります。

  

 

 

予算80万円

中古M10-P、M10-R

M10にさらに予算を積めれば、PやRというバリエーションモデルが視野に入ります。

LEICAバッヂが省略され、静音シャッターになったM10-Pは、見つけることが困難になりつつあるモデルです。2400万画素とバランスが良いですよね。キングオブM10です。

 

高解像度がお好みであれば4000万画素のM10-Rでしょう。私のメイン機もこちらのM10-Rです。Apo-Summicron M50mm F2.0との相性も抜群です。

 

 

予算100万円以上

さて、いよいよ大台の100万円の予算を出せるのであれば、いざ、M11へ。と言いたいところですが、そういう方は、M11にいかずに、おとなしくレンズを買いましょう。

予算が100万円あるのであれば、個人的にはM10シリーズと、ライカレンズを1本。ズミクロンあたりを買ったほうが幸せになれると思います。

 

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

以上が、2023年のおすすめの中古ライカボディです。

繰り返しになりますが、デジタルはいずれ修理不能になり金属の箱になります。それまで使ってやる!という意気込みもすばらしいですが、それよりも前に手放し、循環させていくことが安心してライカを使い続けることになると私は考えます。

ですので、次に何を買うのか? 今いくらで売れるのか?を考えていることが大事ですし、売却までを見越して最初のライカを買うことを、強くおすすめします。

  

ちなみに私のファーストライカは、M8とSummer L50mm F2でした。合わせて30万円以内でデビューをしまして、まだ手元に残っています。

 

あなたにとって記念のファーストライカは何でしょうか。

 

 

 

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