第3回目の描写テストは、屋外でのショットです。
被写体は引き続き、赤、青、黄、白のコントラストが分かりやすいガンダムに立ってもらいます。背景に観葉植物を配し、ガンダムのカラーリングに無い、緑色の出方を検証します。
光源は太陽です。日中(13:00頃)ということもあり、ISOは前回の400から、100へ変更です(Leica M9のみISO160)。
ホワイトバランスはオートにしています。
露出補正は±0。
カメラを三脚固定し、すべて同じ位置から撮影しています。
シャッタースピードはオート。絞り値を手動で変えていきます。ピントはガンダムの頭部です。
レンズはもちろんApo-Summicron M50mm F2.0です。Leica SLはマウントアダプターをつけている分、少し画角が拡大気味です。
それでは早速、検証行ってみてみましょう。
Leica M9
絞りF2
絞りF4
絞りF8
絞りf16
Leica M9は、屋内よりベタッという塗りが特徴的に出ましたね。背景のコンクリートや葉っぱも、シアン寄りの青味がかった色で出ています。
全体的にシャドウが強めのじめっとした、ウェッティな仕上がりになりました。
絞り値F2なんか、ドラマチックですねー
Leica SL 601
絞りF2
絞りF4
絞りF8
絞りF16
次いで、Leica SL 601です。
ひとこと、非常に素直です。三機種のなかで、見た目にもっとも近い色再現を描写しており、とても素直。写実的です。
ガンダムの色味、背景の観葉植物、コンクリートどれも見たままの色味です。
F値を絞っていくにつれて、カラッと乾いた色味に仕上がっていくようです。
Leica M10-R
絞りF2
絞りF4
絞りF8
絞りF16
最後がLeica M10-Rです。
いかがでしょう?Leica SLに、比べて彩度がおとなしい印象を受けます。Leica SLに比べるとライカナイズされた色味ですが、Leica M9ほど味付けがされていない、非常に絶妙なバランスでまとまっています。
SLのとき同様に、絞り値を上げるにつれて、彩度が落ちていき、カラッとした印象になります。
まとめ
現実に近いLeica SL、彩度・コントラストが高めのLeica M9、薄めのLeica M10-Rという特徴は、屋外でも変わらず。
このような結果となりました。
こうして比べるとライカ マエストロも年代によって、方向性が違うようですね。
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