さて、前回の記事に引き続き、第二弾をお送りします。
VARIO-ELMARIT-SL f2.8-4/24-90mm ASPH.とSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Artの検証です。
この2つのレンズを比較することによって、ライカの24−90mm、24−70mmを比較できるのではないかという裏テーマがあります。詳しくは、前回の記事をご参照ください。
今回の被写体
今回検証する被写体はこちらです。
![](https://leica-photograph.info/wp-content/uploads/2023/03/10c03cb95419287e9bbf7a0e36553fe7.png)
ISO80、シャッタースピード1/125、絞り値F8、焦点距離50mmにて、サボテンと空を撮ってみました。
空の色と、緑色の出方を検証するという意味合いと、サボテン表面のざらざらという質感、そして、光の明暗部のコントラストを検証してみたいと思います。
さて、どちらがどちらか、分かりますでしょうか。
VARIO-ELMARIT-SL f2.8-4/24-90mm ASPH.
![](https://leica-photograph.info/wp-content/uploads/2023/03/LEICA-CAMERA-AG_S1420776_1-125s_80_VARIO-ELMARIT-SL-1-2.8-4-24-90-ASPH..jpg)
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
![](https://leica-photograph.info/wp-content/uploads/2023/03/LEICA-CAMERA-AG_S1420792_1-125s_80_24-70mm-F2.8-DG-DN-Art-019.jpg)
こちらが両者の等倍写真です。
まず、着目すべきは全体の色合い。
上のライカ バリオ・エルマリート24−90のほうが色彩豊か、かつ鮮やかです。下のシグマのほうが全体的にワントーン落ちた色味。シャドウが強くでて、ややくすんだ印象を感じます。
特に、中央部のサボテンの葉。ちょうど日陰が落ちている部分ですが、下のシグマの描写のほうが、はっきりと描写しています。境界線の線も、はっきりくっきり出ている印象です。
拡大して比較(中央部)
さらに、中央部を拡大してみました。
![](https://leica-photograph.info/wp-content/uploads/2023/03/c52578539f7be34f08e02c5e8931b2f7.png)
いかがでしょうか。
下のシグマのほうがコントラストが強いですね。はっきり、力強い描写を感じます。
拡大比較(右下部)
右下を拡大してみます。
どうでしょう。かなりはっきりと違いがお分かりになるんではないでしょうか。
![](https://leica-photograph.info/wp-content/uploads/2023/03/40215d6b8f5009112eee845d5271fb16.png)
上のライカ バリオ・エルマリート24−90は、サボテンの表面が柔らかいのに対して、下のシグマは濃く表現されています。
また、背部のボケ感もシグマはがさがさしています。
拡大(右上部)
最後に右上部を拡大してみます。
![](https://leica-photograph.info/wp-content/uploads/2023/03/afb02c1c990055a261a24d7f1377b632.png)
全体的にボケている箇所の比較ですが、ボケ感どうでしょう。
これは一目瞭然で、下のシグマは全体的に黒くくすんでしまっている印象ですね。
検証結果
・VARIO-ELMARIT-SL f2.8-4/24-90mm ASPH.は発色がよく、中間階調が美しい。Mレンズのような、繊細な描写が得られる。
・SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Artのほうが、コントラストが強く、シャドウに転びやすい。また線が濃く、ぱきっとした印象を与える。
なんとなく、この2本のレンズ傾向が、分かってきた気がします。
コメント