Leica SLの高感度耐性・ダイナミックレンジについて、検証してみた。
結論からいうと、Leica SLのセンサーとてもいいです。
2015年のC-MOSセンサーと、ライカマエストロの処理で、世代を感じさせない仕上がりになっています。
Leica SLの撮影設定について
僕のLeica SL設定について触れておきます。
初代Leica SLの常用ISOは3200が限界かな、と思っています。これより後に登場したM10シリーズは6400まで使うケースもありますが、さすがにLeica SLで6400まで使うとノイズが気になります。
このあたりは、Leica M10とSLで時代の変化を感じるポイントです。
今回のショットも上限ISOは3200で撮影しています。
続いてシャッタースピード
シャッタースピードは、1/125を上限としています。
僕はMマウントレンズで使うことが多いため、レンズにもボディ内にも手ブレ補正がない初代Leica SLは、これ以上に開放すると、外す場面が出てしまう印象です。
特に今回のような手持ち夜景では、1/125で撮ることが重要です。
しかし、LightroomでRAW現像するのであれば、まったく問題ないと断言できることが、今回の検証から明らかになりました。
まずはこちらの暗いフジテレビから

最初はこちらのフジテレビです。
カメラのオート設定にまかせて撮りました。
撮って出しだと、左上などかなり暗く潰れてしまっていますね。写真は、RAW撮影しJpegで現像しています。

Lightroomで露光量とシャドウを持ち上げました。
おおお・・・!暗く見えなかった箇所にしっかりとデータが存在していることが分かりました。正直ここまで復活してくれるとは思いませんでした。

黒を引き締めて、フィニッシュ。
黒つぶれして見えなかった世界が、見えるようになりました。
なんというか、、ライカすげえ〜!
こんなに復活してくれるとは正直おどろきです。
続いてはこちらのショット

東京タワーとレインボーブリッジの絶景です。ただし手前にあるはずの東京湾など、黒つぶれしてよく分かりません。

露光量のみ上げてみます。
防波堤が見てきました!東京の夜景も明るく!

最後に色味を調整します。
カラフルな東京が出来上がりました。繰り返しますが、これ、手持ちです。
他にも夜景ショットを調整してみた
さきほどのプロパティを他のショットに転用してみます。


おお!まるで昼間!




こちらのケーキもディテールまで復活してくれました。
以上まとめ
いかがでしょうか。
ISO 3200、シャッタースピード1/125で十分に夜景が撮れてし合いました。
開放F1.4 のSummilux による恩恵が大きいところではありますが、高感度機ではない初代Leica SLで、これだけ気軽に夜景が撮れてしまうことはおどろきです。
十二分に現代でも使えてしまう、お気軽ライカです。
コメント