前回に引き続き、エルマリート90mmがスナップシューティングに最高!というお話です。
ライカのスナップで有名なのは、28mm、35mm、50mmあたりの画角ですが(LeicaQシリーズのクロップもこの画角)、そうではなく中望遠スナップを推奨するのがこのシリーズ企画です。
意外と面白くて、街に新しい発見があり、しかもいつもと違う写真ができるよ。という内容です。
Elmarit 90mm F2.8で、スナップシューティング



90mmで狙うのは、このような、一歩外に繰り出せば、日本中どこにでもある街角の被写体です。
90mmの焦点距離は、レンジファインダーだとブライトフレームが小さく、ピントの山を掴みにくいです。
しかし、その分、いつもよりも被写体を狙いにいっている!という気分を味わうことができます。

ここに紹介した写真は、すべてJPEG撮って出しです。
90mmを使うなら、Leica M10シリーズかSLがおすすめ
私は、90mmレンズを使うとき、ボディは「Leica M10-R」か「Leica SL」にしています。
中望遠域は手ブレの可能性が上がります。シャッタースピードは、1/焦点距離 と言われていますので、必然的に1/90がスローシャッターの限界理論値となります。
また、Elmarit の場合、開放F値が 2.8になりますので、若干暗い開放値です。
そうすると必然的に、ISO感度で稼がなければならず、Leica M9やLeica M8ではISOが足りないのです。手持ちスナップ90mmという場面では、三脚固定するようなことはしませんので、ここは最新鋭機の出番となるわけです。

また、Leica SLシリーズで使うこともおすすめです。
Leica SLシリーズに付けるメリットとしては、ピントの山がつかみやすいことです。構図もレンジファインダーより作りやすいです。デメリットとしては、M型のような軽快さはなくなるのと、起動時間にラグがあるので、スナップの瞬間を取り逃すこともしばしば。
Elmarit 90mm F2.8の鏡胴の長さのバランスはLeica M10-Rより、Leica SLボディのほうが合っている気がします。Mボディだと、レンズの主張が強くフロントヘビーになりますが、SLシリーズは自立してくれます。
これは好みなので、気分に合わせて使うようにしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
前回に引き続き、今回はElmarit 90mm F2.8で撮ったスナップ写真と、ボディとの組み合わせについてご紹介させていただきました。
90mmのLeicaレンズを使う場合は、最新鋭の機種がおすすめです。M型かSLどちらも甲乙付けがたいですが、便利なのはピーキングと拡大表示があるLeica SLでしょう。軽快さを求めるときは、Leica M10-Rですね。
いつもの焦点距離と気分を変えて、90mmスナップ。
とてもおもしくておすすめですよ。
コメント