世界の中古カメラ市で購入したニューフェイス。
Elmar M135mm F4.0のレビューです。
まずは、外観編ということでお送りしていきたいと思います。
ライカの135mmという焦点距離について

今回手に入れた「Elmar M135mm F4.0」は、1960年~1965年の間に製造されました。
ライカの焦点距離135mmのレンズは、古くは戦前のヘクトールF4.5に始まり、現行のアポテリートF3.4に至るまで、エルマーF4.0、テレエルマーF4.0、エルマリートF2.8などがラインナップされてきました。
エルマーという名前からも連想されるとおり、構成は至ってシンプルな4群4枚のレンズ構成で、素直な写りをするレンズです。
135mmのロングレンズ
135mmの焦点距離は、レンジファインダーのM型ライカレンズでは最望遠のレンズになります。
焦点距離135mmともなると、全長がかなり長いですが、口径が小さいので、とてもながーいレンズの見た目になっています。もちろん私が保有するMレンズで最長です。

レンズ径は、φ39mmなので、ズミクロン35mmなどのレンズフィルターが併用できます。

この長さと細さゆえ、何かに当たったり、落とそうものなら、ボディの根元から持っていかれそうです。
レンズスペックについて
続いて、スペックをみていきましょう。
まず最短撮影距離は、1.5メートルです。かなり遠くてテーブルフォトを撮ろうものなら、立ち上がって数歩下がらないといけません。
重量は、417グラムです。
Leica M9に装着すると、このとおり1キログラムを超えてきます。


スペックだけで見ると重い部類のレンズになるのですが、その長さと細さが相まって、重さを感じないという不思議な体験をすることができます。
シルバーのメッキ仕上げと、グッタベルカの黒色が、ハイブリッドに配されており、独特な外観をしています。
この見た目は、なかなか好みが分かれそうなところです。

しかしメッキの質感や、絞りリングのクリック感など、モノとしての精度の高さを感じます。オールドレンズとはいえ、さすがライカのレンズで完成度は抜群です。


このレンズ、スクリューLマウントと、Mマウントの2マウントが用意されています。バルナックは売ってしまいましたので、Mマウントをチョイスしました。
三脚座用の穴が設けられていますので、三脚に乗せた撮影が推奨されているといえますね。
さて次回は、描写編をお送りします。
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