M10とズミクロン35mmで、初夏の薔薇を力強く表現してみる。

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Leica M10
Leica M10+Summicron 35mm F2.0 A.S.P.H

Leica M10とSummicron 35mm F2.0 A.S.P.Hを持ってローズガーデンを撮ってきた。ちょうどいまが見頃ということもあって綺麗に咲きほこっていた。

やっぱり花は単焦点レンズのボケボケレンズ、となりがちなところを、あえてそれを否定してみる。ズミクロンの力強い素直な描写が、花の見たままを写し出している。

(Leica M10の場合、JPEGだと全体的に若干黄色がかった描写になった。今回はRAWデータで、Lightroomで補正している。)

Leica M10+Summicron 35mm F2.0 A.S.P.H

ガーデン全体のショットでは、やや絞ってみた。手前の花群にフォーカスしつつも背景の緑や橋を写すように。赤が印象的だったので、これを引き立たせてみる。

Leica M10+Summicron 35mm F2.0 A.S.P.H

真っ赤な色味が印象的の2輪の花を主題に。この場合はF2まで絞り、あえて中心においたショットで赤色を強調してみた。この全体的に黄色がかった色味は、M8っぽい描写ともいえる。

Leica M10+Summicron 35mm F2.0 A.S.P.H

花以外も混ぜてみる。手前の木にフォーカスして、背景の池をぼかす。

なんだかヨーロッパの童話の世界に紛れ込んだような絵が撮れた。

 

Leica M10+Summicron 35mm F2.0 A.S.P.H

こちらはピンク、白、むらさき、緑の色調を意識。それぞれの花が引き立つよう、絞りもF4に絞り、後からシャドウと彩度を調整し、花々がより強調されるようにいじっている。

Leica M10+Summicron 35mm F2.0 A.S.P.H

こちらも印象的な一輪を主題においた。真白を最大限活かすため、背景の黒色をシャドウで落とし、ぱっと見の視線が中心に捉えるよう調整している。

Leica M10+Summicron 35mm F2.0 A.S.P.H

最後はサムネイルの写真。彩度とシャドウを調整して、華々しい絵に仕上げた。一見、美しい花なのだが、バラがもつ刺々しさを引き立たせるような表現にしてみた。見た目の美しさ・華やかさとは裏腹に、影や暗さを覚えるショット。

花といえば、柔らかさ、優しさが似合うと一般的にいわれがちだが、どうだろうバラにはふわふわのボケレンズではなく、ズミクロンの力強さが似合う。

こうした見せ方もたまには良いのではないだろうか。

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