今回はLeica M10-Rの夜間撮影です。
夜間撮影や、シャッタースピードを上げた撮影を行う際、高感度がどれだけ優れているかをテストしてみます。
レンズはいつものごとく、解像度お化けのApo-Summicron M50mm F2.0を使用です。
まずは、撮影環境のご説明からです。
Leica M10-Rの高感度テスト|検証環境について
Leica M10-R のボディを固定し、シャッタースピードはAUTO(0.7〜1/750秒)、レンズ側は絞り開放のF2.0とします。
ISOを100から順次上げていき、上限のISO 50,000まで検証します。
全部で10段階の検証となります。
これまで使ってきた感じだと、Leica M10-Rの常用ISOの上限は3200程度がギリギリかなーという印象です。
無印Leica M10のときには、ISO 6,400でもさして問題なかったように思うのですが、せっかくの超解像度は品質にもこだわりたい。
とすると、ISOを上げてダイナミックレンジを犠牲にしてしまうより、
ISOはなるべく抑えた設定しつつ、現像時にシャドウを補正したほうがよい、というのが私の見解です。
もともと暗部に強いライカならできるはず。
今回検証に使う写真はこちらです。
大都会東京の夜景を撮影しました。
開放F2ですが、隅々まで解像していることがお分かりいただけると思います。エイトバイテンのような解像感です。
上記は、ISO100で撮った写真をLightroomで現像しています。EVやシャドウを調整しているので、元画像はもっと暗いです。以下の検証では、撮って出しを使っています。
さあ、いってみましょう。
高感度・検証スタート
まずはISO 100〜50,000までの定点を一挙公開します。
※クリックするとFlickrにリンクします。
▼ISO 100
▼ISO 200
▼ISO 400
▼ISO 800
まだまだ大丈夫です。
このときのシャッタースピードは、1/12ですので三脚必須です。
▼ISO 1600
▼ISO 3200
・・おや?
ISO 3,200を超えると、空のあたりなどにノイズがちらついて来ますね。
▼ISO 6400
おっと、更に目立ってきました。
ここでシャッタースピードは1/90ですね。手持ちで止められるのは、このあたりが安心ラインでしょう。
手持ちで扱う場合は、開放F2、シャッタースピードは1/90で ISOは6400以下、でならギリギリ使えそうです。現像時補正前提なら、ISOは3200以下にしたいところ。
▼ISO 12500
ううむ。
個人的な好みもあると思いますが、ここではもう使い物にならなそうです。
▼ISO 25000
▼ISO 50000
ISO 50,000では使い物になりませんね。シャッタースピードは1/750ですから驚きです。
ISO 12,500を超えたあたりから、かなりのノイズが目立つようになってきます。
これを見る限り、常用として使えるのは、上限ISO 3,200~6,400のあたりであるといえそうです。
続いて、拡大して使うことも想定し、中心部の拡大写真を検証します。
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