SLその2:僕が「初代ライカSL」を購入した経緯

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Leica SL

2021年6月。初代SLを購入しました。

発売は2015年の機種で、現行ではLeica SL2SL2-Sがあるなか、なぜ僕が初代SLを選ぶに至ったのか?

今回は、その紆余曲折について、記していきたいと思います。

 

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きっかけは、プロ用機材

きっかけは、プロ用ユースに耐えられる標準カメラを購入したかったことです。

2021年に入り、撮影の幅が広がりレンジファインダーのM型ライカでは対応しきれない場面が、しばしば出てきていました。

 

具体的にM型ライカが苦手とする場面としては、商品カットなどのマクロ撮影、風景など超遠景シチュエーション、動画、Capture Oneを使ったテザー撮影などが挙げられます。

これらの条件を満たすカメラ機材として、大三元24〜70mm F2.8 標準レンズ、70〜200mm F2.8 望遠レンズ。そして、200mm〜の超望遠レンズ、マクロレンズ、超広角レンズが欲しくなったのと、動画も撮れるミラーレス一眼を導入する必要がありました。

 

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第一候補。国産か?海外製か?

選定に当たっては、色々悩みました。

キヤノン、ニコン、ソニーなどの国産メーカーか、ライカ、ハッセルブラッドなどの海外メーカーか?

  

プロの場面で使われるカメラの筆頭としては、実にシェア5割をキヤノンが占めているとも言われています(2021フォトグラファー白書)。圧倒的なシェア率と、万全なサポート体制。キヤノンに傾倒しつつも、キヤノンRシリーズでネックになったのはマウントアダプターのバリエーションが少ないことと、ボディ内手振れ補正がないこと。所有しているMマウントレンズを互換したかったので、できればボディ内手ブレは欲しいところ。それを満たせないということで候補から外れました(最終的には手ブレ補正は断念するのですが)。

次にソニーαですが、YouTuberに広く使われており、被りたくないことと、以前NEXシリーズを使っていて色味があまり好みじゃないという理由から脱落。

ニコンZシリーズはボディ内手ぶれ補正と、マウントアダプターの豊富なバリエーションがあるということで、最後まで候補として残りました。

候補の選定にあたっては、キヤノン、ニコン、ソニー、その他メーカーと、まんべんなく国産機を試してみてました。そこで共通して感じたのは、気分が上がらないということ。俗に言うコレジャナイ感ですね。ハイスペック機ということは必要条件ですが、気分を高めてくれて所有欲を満たしてくれるという点は重要だと実感します。

 

ハッセルブラッドの中判デジタルも候補に挙がります。ハッセルブラッドのX1D IIも実際に試してみました。ブランドモノを扱っているという点と、とんでもなく本格的な性能ということで、気持ちが盛り上がったのですが、AFがめちゃめちゃ遅い・・。15年前のオートフォーカスを搭載したデジタルカメラと言ってもよいほど。実用レベルでない点と、値段が高額すぎるという点で、ハッセルブラッドも候補から外れます。

すでに検討開始から3ヶ月が経過しておりましたが、この間に自分のなかで優先順位付けをし、最終的な候補は、ライカSLシリーズか、ニコンZシリーズか。というところまで行き着きました。

  

 

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Leica SLか。SL2か、SL2-Sか

  

予算の観点から現実的ではないな。と思っていたライカSLシリーズも、初代SLが中古価格で30万円を割り切る価格帯で出てきています(記事公開時点)。なかなか理想の価格帯。ただ、手ぶれ補正は非搭載なのが唯一の悩みポイント。

 

ここで上位機のLeica SL2にも目が向きます。

Leica SL2が4,700万画素を超えるセンサーを搭載していますが、2,400万画素あれば十分と思っていたことと、中古価格65万円と高額だったことから候補から外れます。Leica SL2-Sに関しては、動画性能も向上し、なおかつ手振れ補正がついているという点で、魅力的に映ります。

ただし、新品価格62万円に対して、中古価格60万円というプライシング。リセールバリューの観点から踏みとどまります。

M型以外のライカ(特にSLシリーズ)は、数年後の値崩れがすさまじいのです。初代SLを例にとると新品価格100万円だったのが、6年で30万円。わずか3/10です。初代SLのマップカメラ買取価格は約15万円(検討時点)。資産価値という観点でいえば、新品近い価格でSL2-Sを、“今” 購入するのは賢い選択ではないと判断し、断念することに。ミラーレス一眼レフが自分にフィットするか分からない中で、60万以上の投資は、さすがにデカすぎます。

 

最後に背中をひと押ししてくれたのは、『奇界遺産』で知られる写真家の佐藤健寿さん。

先日放映になったクレイジージャーニーで初代SLとバリオ・エルマリート24-90mmを使いこなす姿を見て、これが決定打となりました。

  

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SLの最後の決め手は、ライカだから(やっぱり)

このような紆余曲折をたどりましたが、結局のところ最後は「ライカ」という魔法が決め手となりました。ニコンではなく初代SL(中古)を購入するに至ったのです。もう決定直前はLeica SLのなかでどれを選ぶか。という判断軸になっていました。悩んだ手振れ補正は、M型ライカを使う感覚で使えば、問題ないだろうと、結局断念することになりました。

ライカはレンジファインダーでしょう・・?

最初は僕もそう思っていましたが、このSLシリーズ。使ってみるとかゆいところに手が届く。オールドレンズも現代レンズも使えて動画もマクロも撮れる・・・万能な現代カメラでした。 

 

つづく。

 

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