Leica M10 +ズミクロン。
僕の定番コンビ。この組み合わせで、モノクロ写真にチャレンジしてみた。JPEG撮って出しである。

Leica M10のモノクロ写真
ライカといえば、モノクロ。
モノクロといえばライカ。

渋谷のスクランブルの真ん中で。
ピントを無限遠に合わせているので、良い感じに手前の人々がボケている。

色情報が無いので、構図が重要になる。
カラー写真と違って難しいところ。

ピーカン照りの風景

風景をモノクロで撮ってみる。
こちらは台湾での一幕。

遠景。
ピーカン照りの日中の屋外。
特に、日中の自然が相手だと、明暗が生まれにくいため、若干の難しさを感じる。
人工物とモノクロ写真

明暗差が出やすい街撮りのほうが、モノクロ写真の表現として適しているだろうか。
この作品は、Leica M10 らしい描写。
Leica M8 ほど柔らかくなく、X1 ほどカチカチピカピカに映らない。ちょうどその中間というイメージ。黒は引き締まっているが、硬すぎず、ほどよい柔らかさを残している。また、グレー色のグラデーションの情報をしっかりと残している。黒つぶれしないのは、Leica M10 の本当にすごいところ。
少々適当にシャッターを押したとしても、ボディがそれを修正してくれる。Leica M10は、カメラの性能に何度助けられたことか。。

人工物の表現は極めて得意。
ガラスやコンクリート、金属などの描写の質感の美しさは、Leica M10が得意とするところ。

Leica M10が作り出すこうした金属の質感は、うっとりするものがある。

まるで本物のモビルスーツじゃないか。
奴だ、奴が来たんだ。。

Leica M3を物撮り。
これもモノクロらしさが出ている作品だと思う。が、最短撮影距離的にこれが近接撮影の限界。
Leica M10は、夜間モノクロでこそ映える

夜間でこそ、Leica M10は真価を発揮する。これは今までのどのM型ライカとも異なると思う。
Leica M10は、常用ISO感度が6400まで上げられるようになったので、手ブレを気にすることなく夜間撮影ができるのは強いところ。「日が落ちたら帰る」というこれまでのライカの定説とは違った撮影シチュエーションが楽しめるのが魅力の一つ。

街の街灯に照らされた光が、暗闇との明暗差を生み、いい感じのライティングとなる。

リニューアルを控える原宿の駅舎。この光景も見れなくなるのだろうか。
暗闇に浮かび上がる駅舎と、帰路につく人々。モノクロ写真であることで、タイムスリップしたような情緒的な感覚を生んでいる。

伊勢丹。
こちらも夜の撮影だったのだが、光の加減と浮き上がりが見事。しっかりとありのままを捉えている。
やはり夜間のモノクロ写真。Leica M10の、凄みを感じる。
常用ISO感度が上がり、このようなシチュエーションではLeica M10の真価を発揮しやすいと感じた。
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