僕がライカM10を売って、M10-Pを買った3つの理由

Leica M10
Leica M10 Leica M10-P デジタルライカ
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Leica M10を売却し、Leica M10-Pをこのたび導入した。

Thanks for M10。今までありがとう
購入から約1年半。台湾やタイ旅行にも同行したM10。近所の散歩や通勤かばんにも入れていたた...

 

 

Leica M10の良さは十分に理解していたつもりだし、購入以来、僕はM10を毎日のように使っていた。

今日は、なぜそんな僕がLeica M10を売却し、Leica M10-Pに買い換えたのか? その理由について綴りたいと思う。

 

M10-Pの買い替えに至ったのは、大きく3つの理由で説明できる。

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買い替え理由 その1 :静音シャッターほしい

まず最も大きな理由は、Leica M10のシャッター音だ。

購入当初はそのシャッターフィーリングに満足していたし、過去のデジタルライカとも異なるシャッター巻き上げ音に満足していた。

しかし、2018年のM10-Pの発売によって、さらに消音化されたシャッター音をマップカメラの店頭で試して以来、いつかはこのシャッター音を自分でも所有したいと思うようになった。

こういう物欲発動モードの時は、カメラのことを考えないようにするに尽きる。考えないようにすると物欲はなくなり、物欲が和らいでM10を持ち出すとまたM10-Pが欲しくなる。この繰り返しで、日に日にその思いは増していた。

特に気になったのは見出しにもあるとおりシャッター音だった。

Leica M10ユーザーなら一度や二度のご経験があると思うのだが、M10をスナップ撮影に使っていると、すれ違いざまのシャッターで撮影に気づかれる場面が何度かあった。シャッターを切った後に感じるなんとも言えない気まづい熱い視線だ。ノーファインダーで撮った時に気づかれてしまうと、怪しさは更に倍増する。

思えば僕が持っているM8、M9 には分離シャッターがあり、シャッター巻き上げ音こそ盛大なものの、シャッター音自体は非常に静かな「コトッ」という感触のみ。すれ違いざまの相手に気づかれると言う事は、まず無かった。

M10になってシャッター音そのものが大音量化されたことにより、「シャキーン」という鋭い音が鳴る。このおかげで相手に気づかれるということが、しばしば起きるようになった。特に、静かな場所での撮影は、周囲にシャッターを切ったことが響き渡るようなことさえあった。

フィルムライカの時代から、相手に気付かれない心地よいシャッター音をウリにしていたライカにとっては致命的。M10は街スナップには若干使いづらく、そのシャッター音量のために撮影そのものを諦めるということも何度とあった。これが理由の1つ目である。

 

Leica M10-Pになってまだ日が浅いが、それ以来、街でシャッター音に悩まされた事はない。

それどころか、スイッチが入り、ますますシャッターが捗り、撮影サイクルの良い波に乗ることができる。

シャッター音の静音化を目当てに購入したわけだが、結果として、撮る行為そのものに良い影響を及ぼす。もちろん買ったばかりというバイアスもあるのだが、それを加味しても余りある。この実体験は、他の記事ではあまり言及されていない。シャッター音のために追加投資する十分な理由になると感じる。

 

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買い替え理由 その2 :赤いLeicaバッヂいらなくね?

次にライカの赤バッヂだが、このサイトのほかの記事でも何度か書いている。

2016年のライカ購入当初、赤いバッヂこそライカ。と思っていたのだが、ライカを長年使えば使うほど、多くの記事や書物を読んでライカを知れば知るほど、その考えが浅はかであったことを痛感させられることとなった。

そう、目立たないこそ美学のスナップシューティングの世界に、ライカ赤バッヂは不要なのだ。

それに気付いて以来、赤バッヂをひけらかす事は避けるようにしてきた。具体的には、パーマセルテープで赤バッヂを隠すことで、なんちゃってM10-Pを演じていた。しかしながら、この行為がまた正真正銘本物の”P”を味わってみたいという思いに火をつけた。

赤バッヂ、いらないんじゃないか。 それが購入理由の2つ目である。

 

M10-Pに買い替えた現在は、赤バッヂの代わりに配されたマイナスネジと、M3を彷彿とさせる軍幹部の筆記体Leica文字に、非常に満足している。

 

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買い替え理由 その3 :Leica M10-Rの発売しちゃった

2020年7月24日発売された「M10-R」。4,000万画素センサーを搭載した新たなM10ファミリーだが、この発売が僕のM10-Pの購入を決定付けた。

もう、今しかないタイミングが来た気がした。

 

一体どういうことか?と言うと、新機種の発売の影響を受けづらいのがライカなのだが、M10シリーズは既に、M10、M10-P、背面液晶を廃止したM10-D、モノクロ専用のM10 monochromeと、今回のM10-Rで5機種。更に今後、M10-RのP?が登場することを予想すると、実に6機種に上る。Rの発売は、実質的に2機種・・のラインナップを予感させるものであった。

 

これだけ同一M10シリーズで選択肢が増えると、初代のM10の価値(=店頭価格)が下がる事は必至。将来的には、今のM240程度まで下がることが予測できる。事実、このタイミングでM10は生産終了となった。

店頭価格が下がればそれに連動して買取価格の相場も下がるわけだから、まだ価値の高いうちに売ってしまおうという考えに至った。M10-Rの発売が、僕のラストワンマイルの意思決定を後押ししたのだ。

ライカは資産。ライカは財産。とよく言われるが、それが成り立つのはレンズと、M4以前のフィルムカメラだけだと思う。以降の機種は電子基盤を多用した精密機器である以上、いつかは壊れる日がくるだろう。そして今のM8同様、修理サポートもいずれ打ち切られる日が来ると思う。そうなった時には、真鍮の塊として、その価値はほぼ無くなってしまう。

 

そうなのであれば、まだ資産価値が高いうちに売却し、新機種を手に入れる。というサイクルを繰り返すのが、ベターな選択ではないだろうか。

このロジックはあくまでも最新鋭機に対してなので、価格が下げ止まった過去機種に必ずしも当てはまるとは限らない。23万円前後で落ち着いているM8や、30万円台で推移するM9はいまだに根強い人気がありリセールバリューもそこそこ高いため、これらの機種を狙って購入するのはアリである。数年前から価格が下落し続けるLeica Qなんて今一番の狙い目じゃないかと思う。

 

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まとめ

いかがだっただろうか。

静音シャッター、マイナスネジ、軍艦部の筆記体を手に入れるために、ウン十万円の追加投資というのは、一般的な感覚からは馬鹿げていると思われるかもしれないが、自分自身全く後悔していない。むしろ、この最低限の投資で、定価100万円を超えるライカの最新機種を手に入れることができたわけだし、撮影に臨む意識やリズムが変わった。十分な投資リターンである。

 

このLeica M10-Pはまた数年後、もしかすると新たな機種の資金源になっているかもしれないが、こいつを売ってでも欲しいと真に思える機種が現れるまでは、存分に使っていきたいと思っている。

最後にもし、これからM10の購入を迷っている方がいれば、思い切ってM10-Pにされることを強くおすすめしたい。若干安いからという理由で、無印M10にしても、僕のようにいずれ”P”が欲しくなると思う。

  

 

コメント

  1. camemama より:

    こんばんは。M-AかM-Pか散々迷いながら、今この記事を拝読しました…。
    Aに決めようと思い、またPに傾いてしまいました…(笑)
    Pのレビュー、これからも楽しみにしております。
    またお邪魔しますね。

  2. YUYU より:

    camemamaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    M-Aは完全機械式フィルムで、M-PはデジタルのM240ベースのPでしょうかね?それとも、
    フィルムのMPでしょうかね?

    フィルムとデジタルでしたら、これは迷いますね(笑)両者の目的や用途が違いますし。
    僕の場合、デジタルはM10-Pでピント合わせだけであとは自動調節してくれるのが気に入っています。旅行などでも失敗が少ないですし、やはりデジタルの恩恵に預かってます。

    一方、フィルムは主にM3を使っています。
    露出計無しという極限の不自由さにこそ、写真本来の楽しみがあると思っているからです。
    出てきた写真をあとから補正できないから被写体と真に向き合う。
    それが、フィルムの魅力だと思います。
    そんな理由からM6も持っていますが、あまり使っていません(笑)

    もしフィルムのM-AとMPでお悩みなのでしたら、僕なら露出計無しのM-Aをチョイスすると思います。壊れても復活できるライカは良いです(笑)

    長々と語ってしまいましたが、もし前提とする機種が間違っていたら、すみません。

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