(備忘録)ライカM9のCCDセンサーが対策済みか、見分ける方法まとめ

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Leica M9 ファームウェア1.204 Leica M9
Leica M9 ファームウェア1.204

 

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① ファームウェアが1.204なら対策済確定

ファームウェアのバージョンが、ジャスト1.204なら、対策済みセンサー確定であるようです。

 

ファームウェア確認方法 

「MENU」ボタンから、一覧のなかにある「ファームウエア」を参照してみてください。このように「1.204」と表記されていれば、確定で対策済みセンサーとなります。

Leica M9 ファームウェア1.204
Leica M9 ファームウェア1.204

 

ファームウェアが、1.204ならセンサー対策済み

 

ただし、ここには一つ落とし穴があり、バージョン1.204より新しいければ安全というわけではありません

バージョン1.216など、より新しいファームウェアも存在していますが、「1.204より新しい」=「対策済み」ということではないんです。


このファーム(1.204)は、たしかサービスセンターでCCD交換したとき専用で、一般配布しなかったと記憶している。 だけど、それ以降はファームでは見分けつかなくなった。 

つまり、センサー対策していないまま、ファームウェアを更新・アップデートしてしまうと、1.216になるため対策済みかそうでないか、見分けが付かなくなってしまうようです。

必ず「1.204」ジャストである必要があります

 

①ファームウェアによる確認方法まとめ

  • 1.204なら、CCD対策済み確定
  • 1.216など、新しいものは不明。次の方法で確認へ
  • 1.204未満ならCCD未対策。いずれ問題を生じる可能性が。

 

 

 

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② ファームウェア1.204以外の場合のCCD対策確認方法。メンテナンスモード

ファームウェア1.216の方でも諦めるのはまだ早いです。以下の方法で、センサー対策済みなのかを確認することができます。


それはメンテナンスモードを使った裏技です。

ボディ背面にある物理ボタンを以下の手順で操作してください。カンタンな操作です。

もし間違えたら、下記1からやり直してください。

 

メンテナンスモードの出し方

  1. 電源を入れる
  2. 「DELETE」ボタンを、1回押す。
  3. 十字キーの「上」を、2回
  4. 十字キーの「下」を、4回
  5. 十字キーの「左」を、3回
  6. 十字キーの「右」を、3回
  7. 「INFO」ボタンを押す。 これでメンテナンスモードに入れます。
  8. メンテナンスモードが表示されたら、一覧より「Hardware IDs」を探してみてください。
  9. 「Hardware IDs」を見つけたら、「SET」ボタンを押す。

 

「Hardware IDs」の一番上部「CCD ID」項目にある数字が、「15」もしくは「16」なら対策済みセンサーとなります。それ以外の場合は、残念ながら剥離問題を抱えたままのCCDセンサーとなります。

 

Leica M9
上記の手順に従い物理ボタンを操作して、メンテナンスモードに入り、
Leica M9
真ん中あたりにある 「Hardware IDs」にカーソルを合わせて、左下の「SET」ボタンを押す。
Leica M9
一番上の「CCD ID」が、15もしくは16ならセンサー対策済み。

 

メンテナンスモードによる確認方法まとめ

・メンテナンスモードから「CCD ID」が、15もしくは16ならCCDセンサー対策済み

 

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Leica M9のセンサー対策済みか確認する方法まとめ

いかがでしたでしょうか。

物理ボディが確認できる状態にあれば、こちらの記事を参考にしてみてください。

購入前などご自身で確認できない場合には、所有者にやっていただくのが安心です。

  

このように書いたものの、最も確実なのは、ライカジャパンに問い合わせること。のようです。

実際に持ち込んで、修理歴を調べて頂くのが安心で確実です。

 

CCDセンサー確認方法

  1. ファームウェア バージョン1.204なら対策済み確定 
  2. メンテナンスモードで、HardwareIDが、15または16なら対策済み確定
  3. ライカジャパンへ持ち込み 

 

ライカジャパン以外は、例外がある可能性がありますので、あくまでも目安としてお使いください。確認は自己責任でお願いします。

 

以下の記事もご参考までに。

 

Leica M9 Corrosion - Sensor Replacement Starts Now!
Leica just announced that the ...

 

コメント

  1. nnfpvm より:

    はじめまして、ブログ拝見しました。
    M9の購入を検討しているのですが、
    センサーの供給終了という点から踏みとどまっています。
    剥離問題は対策済みの前提で、センサーに何か不具合が出た場合は
    買い換えるしか方法はないのでしょうか。
    YUさんご自身の運用はどのようにお考えでしょうか。
    ぜひご意見をお聞かせくだい。

    • YU YU より:

      nnfpvm様

      コメントありがとうございます。
      そうですね、おっしゃるとおりLeica M9シリーズは
      交換サービスが終了してしまっていますため、
      万が一、購入後にセンサー問題が発生した場合には、
      残念ながら(新しいものを買うしか)手立てがない状況です。

      Leica M9ユーザーの方は、
      それを承知で皆さまお使いなのだと思います。
      私もその1人です。

      ただ、もし壊れた場合でも、
      中古市場では、難あり品として売買がされている現状を鑑みると、
      資産価値が完全にゼロになることはないように思います。
      (大幅に価値は下がると思いますが)

      また、CCDが終了したのみで、シャッターやその他のトラブルは、まだ修理が出来るようです。
      その点は安心材料になろうかと思います。

      ライカだけでなく、デジタルカメラには寿命が付き物だと思います。
      私はLeica M9が壊れるまで、良い写真を撮り続けたいと思っています。

      なぜなら、たとえ本体が壊れたとしても、
      生み出された写真と、
      使っていた思い出は、手元に残ります。

      ですので、将来壊れるかもしれない心配よりも、
      今この瞬間を良いカメラで残す!ということに発想を転換されてみるのは、いかがでしょうか。

      もし、これに共感された場合は「買い」だと思います。
      良いカメラですし、きっとよい思い出が残せると思います。

      長々と書いてしまいましたが、
      ご参考になれば幸いです。

      • YU YU より:

        追伸

        いま現在、シャッターユニットなどのパーツも交換できない可能性があるようです。
        すでに10年以上経過している機種ですので、在庫も限られており日々情報が変わる可能性はありますね。

  2. nnfpvm より:

    YU様
    丁寧なお返事ありがとうございます。

    故障後も難あり商品として売買されているとは知りませんでした。
    追伸にも頂いたように、交換できない部品が少しずつ増えているようですね。。

    発想転換のご提案はすごく刺さりました!
    中古でも高額なものなので長く使えることを考えてしまいますが、
    その点を優先して他のカメラを買っても
    結局M9の写りを現像で再現しようと奮闘している自分が想像できます。

    金額的にもすぐには買えないかなと思っていましたが、
    流通のことなんかも考えると悠長に考えている時間はなさそうですね。

    デジタルの限界を踏まえると、フィルムという選択肢も出てきますが、
    こちらは運用面からさらに検討が必要になりそうです。。

    非常に参考になるお返事をありがとうございました!
    引き続きブログを楽しまさせて頂きます!

  3. ケイゾー より:

    たいへん参考になりました。ありがとうございました。
    私のM-E、ライカジャパンでCCDを交換してもらったのですが、その時は対策品かどうかを気にしていませんでした。
    こちらでご紹介いただいた手順でハードウェアIDを確認したところ、15と表示されていましたので対策品のようです。
    やはり対策品だとCCDに関わる問題は生じにくいものなのでしょうか?

    • YU YU より:

      コメントありがとうございます。
      と、思われます。

      初期不良のCCD問題は対策された個体ということができると思います。
      もちろん電化製品なので、絶対はありませんが、向こう数年は安心してお使いいただけるのではないでしょうか。

      また、リセールバリューに大きく関わってきますので、対策済みであれば間違いないと思います。