その色乗りは独特で、いまだにファンが多いLeica M9。
M型シリーズ随一の人気機種なのですが、センサー剥離という爆弾を抱えてしまっている機種でもあります。
修理部品がデッドストックになってしまった昨今。これからLeica M9を買われる方は、特に注意されたほうがいい問題です。
今回は、私が調べた限りで、分かる範囲の情報を記載したいと思います。
※免責事項:この記事によって生じた間違いや損失について、当方では一切の責任を負いません。また情報は事前告知なく更新する可能性があります。あくまでも自己責任のもので確認をお願いいたします。
まず、CCD「交換済み」とCCD「対策済み」では、意味が異なるので注意
中古のLeica M9を買うとき、まず最初に気をつけなければならないのは、CCDセンサー交換済みと対策済みでは、厳密には意味が異なっている、ということです。
前者の「交換済み」は、単にセンサーを交換しましたよ、という意味。必ずしも剥離問題を解決したセンサーではない可能性があるようです。
後者の「対策済み」は、剥離問題を対策したセンサーに交換していますの意。
特にこれからオークション、フリマなどを利用しようと考えている方。出品者側がどこまで意識しているか、いささか不明瞭ではあるものの、CCD「対策済み」を選ぶようにしましょう。
さて、ここからは具体的に見分ける方法について、みていきたいと思います。
コメント
はじめまして、ブログ拝見しました。
M9の購入を検討しているのですが、
センサーの供給終了という点から踏みとどまっています。
剥離問題は対策済みの前提で、センサーに何か不具合が出た場合は
買い換えるしか方法はないのでしょうか。
YUさんご自身の運用はどのようにお考えでしょうか。
ぜひご意見をお聞かせくだい。
nnfpvm様
コメントありがとうございます。
そうですね、おっしゃるとおりLeica M9シリーズは
交換サービスが終了してしまっていますため、
万が一、購入後にセンサー問題が発生した場合には、
残念ながら(新しいものを買うしか)手立てがない状況です。
Leica M9ユーザーの方は、
それを承知で皆さまお使いなのだと思います。
私もその1人です。
ただ、もし壊れた場合でも、
中古市場では、難あり品として売買がされている現状を鑑みると、
資産価値が完全にゼロになることはないように思います。
(大幅に価値は下がると思いますが)
また、CCDが終了したのみで、シャッターやその他のトラブルは、まだ修理が出来るようです。
その点は安心材料になろうかと思います。
ライカだけでなく、デジタルカメラには寿命が付き物だと思います。
私はLeica M9が壊れるまで、良い写真を撮り続けたいと思っています。
なぜなら、たとえ本体が壊れたとしても、
生み出された写真と、
使っていた思い出は、手元に残ります。
ですので、将来壊れるかもしれない心配よりも、
今この瞬間を良いカメラで残す!ということに発想を転換されてみるのは、いかがでしょうか。
もし、これに共感された場合は「買い」だと思います。
良いカメラですし、きっとよい思い出が残せると思います。
長々と書いてしまいましたが、
ご参考になれば幸いです。
追伸
いま現在、シャッターユニットなどのパーツも交換できない可能性があるようです。
すでに10年以上経過している機種ですので、在庫も限られており日々情報が変わる可能性はありますね。
YU様
丁寧なお返事ありがとうございます。
故障後も難あり商品として売買されているとは知りませんでした。
追伸にも頂いたように、交換できない部品が少しずつ増えているようですね。。
発想転換のご提案はすごく刺さりました!
中古でも高額なものなので長く使えることを考えてしまいますが、
その点を優先して他のカメラを買っても
結局M9の写りを現像で再現しようと奮闘している自分が想像できます。
金額的にもすぐには買えないかなと思っていましたが、
流通のことなんかも考えると悠長に考えている時間はなさそうですね。
デジタルの限界を踏まえると、フィルムという選択肢も出てきますが、
こちらは運用面からさらに検討が必要になりそうです。。
非常に参考になるお返事をありがとうございました!
引き続きブログを楽しまさせて頂きます!
たいへん参考になりました。ありがとうございました。
私のM-E、ライカジャパンでCCDを交換してもらったのですが、その時は対策品かどうかを気にしていませんでした。
こちらでご紹介いただいた手順でハードウェアIDを確認したところ、15と表示されていましたので対策品のようです。
やはり対策品だとCCDに関わる問題は生じにくいものなのでしょうか?
コメントありがとうございます。
と、思われます。
初期不良のCCD問題は対策された個体ということができると思います。
もちろん電化製品なので、絶対はありませんが、向こう数年は安心してお使いいただけるのではないでしょうか。
また、リセールバリューに大きく関わってきますので、対策済みであれば間違いないと思います。