2023年5月末現在、富士フィルムから出ている代表的なフィルムの値段がこちら。
ネガフィルムの定価

フィルムは相変わらず品薄状態が続いていて、お一人様一つまで。という制限がついていたり、プレミアム価格になっていたりして、実際のところ定価がよく分からなかったりしますが、ネガフィルムの「X-TRA 400」は1,550円。「PUREMIUM 400」は1,650円。
ネガフィルム(カラー)の場合、現像代は800円(36枚撮り、税込み。記事公開時点)。
必要に応じてデータ変換料金や、プリント代が別途加算される仕組みですが、自分でデジカメやらプリンターでスキャン取り込みできる環境をつくっているなら、大体2,500円程度で36枚のフィルム写真が楽しめるという計算になります。
高いか、安いかの判断は、その人の経済状況や主観によるところですが、私個人的な感想としては、一時期より高くなったとはいえ、趣味として楽しむ分には、まだ継続していけると考えています。
一方、先日値上げが発表されたリバーサルフィルム。

リバーサルフィルムの「PROVIA 100F」は2,160円。現像代は1,790円(36枚撮り、税込み)。これにプラスでデータ化、プリント代。
このようにフィルム本体の価格だけ見るとさして変わらないものの、現像代がとても高いのです。36枚撮りで1枚100円を超える計算です。
そして、この度の値上げ発表。
値上げ幅は、84%アップとも噂されており、「PROVIA 100F」は4,200円程度になる見込みです。なんとほぼ2倍。現像代が据え置きだったとしても、36枚撮りで約7,000円です。ツイッター界隈でもリバーサル引退の声がちらほら聞こえてきます。
フィルムカメラは、もう終わりなのだろうか?
「フィルムはもう終わりだ」
そんなことが数年前から、継続的に叫ばれていましたが、未だにフィルムは終わっていません。
値上げは続き、購入への心理的ハードルは上がっているものの生産終了には至っておらず、それどころか生産終了したフィルムが復活するという現象も起きています。
メーカーが終わらせようとその気になれば瞬殺だと思いますが、未だにそうなってはいません。
これは根強いファンの声なのか、業界のパワーなのか、なんらかの見えざる力が働いているとも感じ取れます。
イチユーザーの立場からすると、これはとても嬉しい限りです。
デジタルとフィルムは一緒か?
デジタル写真を、フィルムっぽく加工すれば、結果は同じ。とか言う人もいますが、私はそうは思いません。
1枚1枚、適切な露出を測りシャッターを大切に押すという行為そのものは、写真に向き合う姿勢と本気度を、全く別の体験価値に昇華してくれます。効率化を追求したデジタルとは全然違います。
そして、光を物質的に残すということ。間違いなくそのとき被写体から出た光をフィルムというモノに閉じ込める。これはデジタルの「0、1」信号とは違い、まさに浪漫だと思います。

そして、つい先日、M4ブラックペイントをGETしました。
このカメラは一生モノです。デジタルと異なり、壊れたら直し続けて、半永久的に使えるカメラです。
これをお供に、フィルムがあり続ける限り、写真を撮っていこうと思います。
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